分析方法

Mint がストレージを分析し、整理を提案するまで

Mac のストレージを見るときは、容量がなぜ使われているのか、一部を消したら何が起きるのかを知る必要があります。Mint はこれまでのスキャン、データの持ち主であるアプリやプロジェクト、ファイルの中身、いま使われているかどうかを組み合わせて考えます。このページでは、それぞれの根拠から何が言えるのか、どこから先をあなたの判断に任せるのかを説明します。

いまの容量と、最近の増え方

いちばん大きいデータと、いちばん増えているデータは、別々の問題を示していることがよくあります。何か月も 80 GB のままのプロジェクトは、何もしなくてよいかもしれません。2 GB から 12 GB に増えたアプリは小さくても、今週容量が足りなくなった原因かもしれません。

Mint の履歴は記録済みのスキャンから作られます。最初のスキャンが基準になり、出所ごとの変化量は新しい測定値から古い測定値を引いたものです。両方のスキャンで測れていることが前提なので、初めて一覧に出てきたアプリの以前の容量がゼロだったとは言えません。

Mint が見ているのはスキャンの間の変化で、書き込みを一つずつ記録しているわけではありません。全体が 10 GB 増え、一つの出所が 7 GB 増えたなら(数値は例です)、まずそこを調べます。ただ、ほかの出所も動いているかもしれず、測定範囲も完全とは限らないので、残りの 3 GB を「システム」のせいにはできませんし、7 GB がすべて不要とも限りません。整理で処理した量と次のスキャンでの減少量も、アプリの書き込みや、ファイルシステムが残す復元用のデータによって一致しないことがあります。Mint は二つを分けて扱い、整理の記録には処理した量を、ディスクで実測した変化は別に示して、無理に合わせません。

データの場所と役割

パスはデータの場所を、帰属はどのアプリやプロジェクトのものかを、役割は何に使われているかを教えてくれます。Application Support には再ダウンロードできる資源もあれば、設定やデータベース、ほかに控えのない作業記録もあります。cache という名前のフォルダでも、中身をすべて消してよいとは限りません。

開発プロジェクトでは、ソースコード、ビルドの生成物、ダウンロードした依存関係が並んで置かれていることがよくあります。コードはあなたが書いたもので、生成物には再ビルドが、依存関係には再ダウンロードが必要になるかもしれません。対応しているプロジェクトでは、Mint が識別情報、設定、フォルダ構成、現在の使用状況を確認します。フォルダ名が build や bin というだけでは、この根拠にはなりません。

アーカイブも同じです。ZIP はダウンロードしたインストーラかもしれませんし、顧客に納品した成果物の唯一のコピーかもしれません。Direct 版では、ISO、XIP、ZIP、IPSW ファームウェアといったインストーラ形式について、中身、置き場所、マウントや使用の状態を確認します。古いディスクイメージやパッケージは種類と経過日数だけで検出するので、最初からチェックが入ることはありません。インストーラをオフライン導入や旧版に戻すために残すかどうかは、あなたが決めることです。

役に立つ検出結果は、場所を、その持ち主、役割、消した場合の影響と結び付けて示します。ディスクのタブは、消すと何が起きるかで検出結果をまとめ(残り物、再構築可能、整理候補、キープ)、各行に持ち主のアプリを示します。グループやアプリ名があるからといって、そのアプリのデータフォルダ全体を消してよいという意味はありません。

何を重複とみなすか

ファイル全体が同じもの、見た目が似ている写真、会話の中で同じ画像が何度も保存されているものは、別々の検出結果です。コピーだと言えるのは内容が完全に一致した場合だけです。一部のサンプルの一致は候補を絞り込むだけで、見た目が似ていても、どの写真を残したいかまでは決められません。内容が同じファイルでも、別のプロジェクトから使われていることがあります。

2026 年 9 月、日常的に使われている Mac 1 台を、ファイルを一切変更せずに調べました。Codex の会話 JSONL ファイル 1,467 個は合計 16.509 GB で、ファイル全体のハッシュでは重複が見つかりませんでした。中の画像を解析すると、62,014 回の出現は 12,104 種類の画像にまとまりました。1 枚ずつ残した場合の余分な繰り返しは 4.605 GB で、デコード後の画像バイトの 76.9% でした。

繰り返しは会話の内部で起きていて、親タスク、サブタスク、画像の参照の関係に左右されます。同じファイルを探しても見つからないのはそのためです。約 4.547 GB は同じ親会話のグループ内に集まっていたので、このサンプルでは、アプリ間の重複排除より先に、アプリ自身の画像の保存方法を調べるのが理にかなっていました。

76.9% の分母は、識別してデコードできた画像のバイト数です。会話ファイル全体の大きさとも、取り戻せるディスク容量とも違います。解析できなかった内容は別に記録し、ゼロとしては扱っていません。繰り返し保存された画像は会話の再生や継続に必要なこともあるので、手を加える前に、参照が壊れないことと元に戻せることを確かめる必要があります。Mac 1 台の結果から、一般的な節約量も、整理全体の精度も言うことはできません。

Codex 調査のサンプル、方法、限界を読む

空く容量と、取り戻す手間を比べる

再生成できると分かっても、分かるのは取り戻す方法があることだけです。どれくらい時間がかかるのか、ネット接続が要るのか、古いバージョンをまだ入手できるのか、明日使う予定があるのかは分かりません。今日空く容量が、次に使うときの手間に見合うかを考えることになります。

ビルドの最中に、その生成物を消すべきではありません。再ダウンロードはふだんなら問題なくても、明日オフラインで使うなら困ります。古いバージョンは元に戻す手段になり、写真はどれを残すかをあなたが決める必要があります。そのため Mint は検出結果を分けて扱います。そのまま整理できる項目もあれば、あなたが選んで確認する内容や、容量の使われ方を説明するだけの結果もあります。何ができるかはデータの種類、現在の状態、エディションによって変わり、測定したバイト数がそのまま整理できる項目になるわけではありません。

経過日数のしきい値は、目を通す価値のあるものを拾い出すために使います。何か月も開いていないバックアップが唯一のバックアップかもしれませんし、昨日できた一時ファイルがもう役目を終えていることもあります。

実行の直前に、もう一度確認する

スキャンから整理までの間に、アプリが起動したり、ファイルが置き換わったり、ビルドが始まったり、パスが別の場所を指すようになったりすることがあります。そこで Mint は実行の前に、使用中かどうか、対象の範囲、保護の設定など、その操作に関わる条件を改めて確認します。状態が変わっていれば、さっきまでの候補が処理されないこともあります。

Mint はまだ有効なフォルダの測定値、内容のハッシュ、会話の分析結果を再利用して時間を節約しますが、実行時の確認は毎回行います。権限不足、スキャンの中断、分析範囲の上限があった部分は未確認のまま残り、Mint はそこを問題なしとは扱いません。

レポートがすべてのバイトを説明しきれないことがあるのも、このためです。フォルダの大きさは分かっても中の形式に未対応だったり、持ち主は分かってもいま手を付けてよいか確認できなかったりします。説明のつかない容量をすべて「回収可能」と呼ぶより、こうした状態をそのまま見せるほうが役に立ちます。

フィードバックで変わることと、取り消しの条件

ファイルの中身から用途の手がかりは得られても、あなたがそれを残す理由までは分かりません。Mint の操作を取り消したり、Mint が整理したファイルを元の場所に戻したり、片付けたものをゴミ箱から戻したりすると、Mint はそのパスを無視リストに追加するかをたずねます。答えなければ何も変わらず、次の整理でまた移動することがあります。追加すると、そのパスは「保護されています」になり、Mint はもう触りません。

Mint はファイル操作を記録していて、条件を満たす操作は、必要なファイルが残っている間は取り消せます。完全削除は元に戻せず、ゴミ箱を空にすることや、Codex の会話の「最適化」も同じです。最適化すると会話の画像は小さなプレビューになります。操作の記録は取り戻す手がかりになりますが、バックアップの代わりにはなりません。

取り消されなかったからといって、分類が正しかったとも、あなたが満足したとも言えません。はっきりした修正、実際の復元、反応がないことは別々の信号で、どれも実測した精度の代わりにはなりません。

一つの検出結果をどう読むか

まず、いま困っていることから始めます。急に空きが減ったなら、比べられるスキャンの間でどの出所が増えたかを見ます。インストール用の空きを作りたいなら、具体的な候補と、それぞれを取り戻す手間を見ます。そのうえで場所と用途を確かめ、根拠が内容の完全な比較なのか、構造の確認なのか、日数と大きさによる絞り込みだけなのかを読みます。

実行する前に、どの項目が変わるのか、進行中の作業に影響しないか、次に使うときに再ビルドや再ダウンロード、バックアップからの復元が必要になるかを確認してください。一度の整理で解消できるのはいまの容量不足なので、その後のスキャンで容量がまた増えていないかも見ておきます。根拠が足りないときは、もう少し調べることも、そのまま残しておくことも妥当な結論です。

自分の Mac で検出結果を見てみる

Mint をダウンロードしてスキャンしたら、検出結果を一つ開いて、場所、根拠、消した場合の影響を確認してみてください。

Mint のプランを選ぶ